バイトリル錠 50rは、グラム陽性菌やグラム陰性菌などの幅広い細菌に対し、強い殺菌力を示す抗菌剤です。
日本の病院でも、膀胱炎や尿路結石で処方されることの多い薬です。
成分であるエンロフロキサシンは、哺乳類・鳥類などに対しては非常に安全です。
このバイトリル錠 50rは、主に犬・猫の尿路感染症の治療に使用されます。
ペットの尿路感染症は人間と同様、泌尿器系の器官に細菌が侵入・感染することによって生じるもの。
健康で免疫力が正常に機能している場合ならとくに問題はありませんが、高齢になったり、体が弱っている時に感染しやすくなります。
1日1回体重1kgあたりエンフロキサシンとして以下の量を経口投与する。
犬:5〜10mg
猫:5mg
12ヵ月齢未満の犬には与えないで下さい。
猫は開始及び使用年齢に制限はありません。
尿路感染症は、最も一般的な細菌感染症のひとつで、泌尿器系に細菌が侵入する病気です。
頻尿や血尿が見られることもありますが、症状がはっきり表れないこともあるので、注意が必要です。
正常な排尿をしていれば、通常尿路感染は起こりません。
しかし抵抗力がなくなると、外とつながっている分簡単に細菌感染を起こしてしまいます。
例えば、排尿の回数が不足していたり、尿が尿路に残る場合もあり、膀胱炎が起きやすくなってしまうのです。
膀胱炎を起こした細菌は更に奥へ侵入し、腎盂腎炎などを引き起こす事もあります。
●12ヵ月齢未満の成長期にある犬には使用しないで下さい。
●投与により嘔吐、食欲不振、流涎等を認めることがあります。作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けてください。
●猫において、バイトリル錠の投与により失明等の視覚障害が認められた報告があります。異常が認められた場合は投与を中止して下さい。
●動物用薬です。子供の手の届かない場所に保管して下さい。