製造元 | Boehringer Ingelheim Limited |
主成分 | ピモベンダン5mg |
内容量 | 1箱(100錠) |
関連薬 | ベトメディン・フレーバー錠1.25mg ベトメディン・フレーバー錠5mg フォルテコール 2.5mg フォルテコール 5mg |
分類 | 心臓病・血液の病気 |
ベトメディン・ハードカプセルは、小型犬の老犬などがなりやすい僧帽弁閉鎖不全症や、ボクサー、ドーベルマン、 グレート・デーンなどの大型犬の犬種に多く見られる拡張型心筋症の犬に対し、強心効果を目的として処方されるお薬です。
ベトメディン・ハードカプセルは、朝と夕方に1カプセルずつ愛犬に投与することで、低下している心機能の改善・病状の進行を効果的に遅らせることができます。
有効成分である<ピモベンダン>は強心作用(陽性変力作用)と血管拡張作用を併せ持っています。
2008年1月に動物薬として日本で承認されました。
このピモベンダンは、心筋細胞内の細胞収縮にかかわるタンパク質のカルシウム感受性をあげることにより、心収縮力をあげます。
また、血管内皮細胞内にあるフォスフォジエステラーゼVという酵素を抑制することにより、血管収縮作用を抑制します。
犬の心臓病の検査は、動物病院での聴診が必要となります。
食欲が落ちている、疲れやすくなった、セキをすうようになったなどの変化が見られたら心臓病の初期症状である可能性もあります。
愛犬の病気のサイン・日常の中での変化を見逃さないようにしましょう。
≪僧帽弁閉鎖不全症≫
心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁が異常を起こし、老年期に後天的に発生します。
心臓が収縮する時に僧帽弁がきちんと閉鎖せず、心房へ血液の逆流が起こることにより生じます。
これにより心臓の役割が正常に果たせなくなってしまいます。
犬の心臓病では最も多いものであるとされ、比較的小型の犬種の老犬に多く見られる病気です。
≪拡張型心筋症≫
心臓の壁が薄くなり心臓の筋肉が弱くなってしまうことが原因で、十分な心機能を維持できなくなる心疾患です。
とくに大型犬に多く発生する疾患で、原因としては遺伝的要因や伝染病、栄養の偏りなどが考えられています。
多くの場合、飼い主さんは運動時のふらつきや突然の失神、虚脱によって異常に気付きます。
●用法用量
体重1kg当たりピモベンダン0.25mgを1回量とし、1日2回、朝夕おおよそ12時間間隔で経口投与する。
●注意事項
・本剤は体重 2 kg未満の犬には投与しないこと。
・本剤は食餌のおおよそ 1 時間前に投与すること。
・妊娠犬及び哺乳犬に対する安全性は確立されていないので、妊娠中及び授乳中の犬には投与しないこと。
・授乳中の犬に投与する場合には、授乳を中止すること。
・肥大性心筋症あるいは機能的又は解剖学的に心拍出量の増加が見込めない症例(例えば大動脈弁狭窄症)には用いないこと。
・重度な肝障害を有する犬には慎重に投与すること。