犬は、様々な病気にかかります。耳の病気で多いのが、外耳炎です。
犬の外耳炎は、外耳道に炎症が発生するため、外耳道炎を呼ばれることもあります。
外耳炎を発症すると、耳垢がたまったり、外耳道の皮膚が厚くなったりします。
症状が悪化すると、鼓膜が破れることもあるので注意が必要です。
外耳炎を発症する原因は、犬によって様々です。
アレルギー性皮膚炎が耳に出たり、ダニなどの寄生虫が付けた傷から炎症が生じることもあります。
ブドウ球菌や大腸菌などの細菌により、炎症が出ることもあります。
垂れ耳の犬は、耳の通気性が悪いため、他の犬よりも細菌が繁殖しやすくなっています。
また、外耳道の中に毛が多い犬も、細菌が繁殖して炎症を起こしやすいです。
飼い主が耳のケアをしていないと、外耳炎の初期症状に気が付かずに症状を悪化させてしまうことがあります。
犬の外耳炎の治療法は、症状によって異なります。
アレルギーによる炎症の場合は、アレルギーを引き起こしているアレルゲンを取り除きます。
ダニが原因の場合は、洗浄剤で耳を清潔にして、抗ダニ薬を塗布します。
耳の中の異物が原因の場合は、異物を取り除きます。
ブドウ球菌などの細菌や真菌が原因の場合は、抗菌薬や抗真菌薬を使います。
犬の外耳炎治療に使われる治療薬で有名なのが、オトマックスです。
オトマックスは、日本の動物病院でも外耳炎治療として処方される医薬品です。
オトマックスは、抗生物質や抗真菌剤、ステロイド剤が配合された耳の治療薬で、細菌や真菌の異常繁殖を抑える効果が期待できます。
消炎作用があるステロイド剤が配合されているため、かゆみや様々な炎症の症状を緩和します。
そのため、かゆみのある部分を掻くことで発生する炎症を防ぐことができます。
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